消毒薬についての検討
①「ポビドンヨード」による消毒は、歯垢や舌苔への効果はあまりない
https://www.kango-roo.com/learning/5969/
実際は、うがいをしたことで、口腔内のウイルス量が一時的に減り、陽性率が減っただけで、重症化を予防するかどうかは、証明されませんでした。
現在に至るまでも、イソジンがコロナウイルス感染症対策として有用であるという科学的根拠は、立証されていません。
https://biz-journal.jp/2020/08/post_172350.html
一日に何回もポビドンヨードうがい薬を使用することを継続すると、お口の中にいるべき細菌も絶滅に近い状態になりかねず、口内フローラ(お口の中の細菌が作る環境)も滅茶苦茶になってしまう可能性もあります。
口内環境が大きく崩れると感染症などのリスクも上がります。
また、京都大学保健管理センター(現・健康科学センター)の川村孝教授の研究グループが行った調査において、ポビドンヨードによる頻繁なうがいは高い殺菌効果と引き換えにノドの粘膜の細胞も傷つけてしまい、その結果、かえってインフルエンザを含む風邪をひきやすくなってしまうらしいという結果が判明しています。
ポビドンヨードうがい薬を常用し、一日に何回も使用することはお勧めできません。
まちがっても、ポビドンヨードうがい薬を飲んだりは絶対にしないでください
それでもポビドンヨードうがい薬を使用したいという方は、外出から帰った際の手洗いのときにのみ、ポビドンヨードうがい薬を使用してうがいをしてください。
それ以外のお口のケア(歯磨きのときなど)には、今まで通りのお掃除・マッサージ、普通の水やぬるま湯などによるうがいをするのが良いと考えます。
また、妊婦さんがポビドンヨードうがい薬を常用すると、過剰に吸収されたヨード(ヨウ素)が うがいをした本人の甲状腺に問題を引き起こす可能性があるだけでなく、胎児にも移行し、胎児の甲状腺にも悪影響を及ぼす可能性も考えられますので、ポビドンヨードうがい薬を常用し、一日に何回も使用することは絶対に避けていただきたくお願い致します。
https://www.harashika-iin.com/2020/08/05/1602/
そもそも、過剰にヨウ素を摂取すると甲状腺ホルモン合成が抑制されて、甲状腺機能低下が引き起こされる恐れがあります。
これを、「ウォルフーチャイコフ効果」と呼びます。
そして、「過剰なヨードの摂取」というのは、1日5~10mg以上のことを指します。
ポビドンヨードのデメリット
そもそもの話しになりますが、ポビドンヨードは、ウイルスに対する殺菌効果よりも細菌に対する効果の方が強く、残念ながら口腔内の正常細菌叢(そう)を破壊します。
さらに、希釈が不十分だと粘膜障害も引き起こします。
つまり、そもそも、新型コロナウイルのように、ウイルス対策としてはそもそも勧められていません。
正常細菌叢の破壊
咽頭粘膜の組織障害
→ちなみに、上気道感染発症を水道水と比較した場合、水道水に負けています。
ところで、今回の調査結果の根拠になっているPCR検査について、あなたは誤解されていませんか?
https://kinkishiga.com/kosodatetyuuihou/byoukikanren/excessive-iodine-intake.html